はちみつのひみつ
「蜂蜜」を知らない、という方はきっといらっしゃないでしょう。
でも、「蜂蜜はどうやってできている」の?
と聞かれると、ちょっと答えに詰まる方もたくさんおられると思います。
もちろんミツバチが集めてくるところまではご存じですよね。
ミツバチは毎朝夜明けとともに巣箱から飛び立ち、そのときどきに最も盛りを迎えている花から蜜を集めます。あちこち別々のところから集めるより、同じ場所にたくさん咲いている花から集めるほうが効率的だからだと言われています。
集めた花蜜は蜜嚢(みつのう:ミツ胃ともいう袋をからだの中にもっている)の中に貯めて巣箱へ持ち帰り、巣の中で待っている貯蔵係のミツバチに口移しで渡します。
花蜜の成分であるショ糖を胃に溜めたときに加えられた唾液酵素等で分解したものを巣に蓄え、これをミツバチが羽で仰ぐことで水分が蒸発し、濃縮、熟成され、糖度と濃度が上がります。
水分が全体の20%ほどになるまで濃縮されたものが、みなさんが口にされるとろーりとした蜂蜜なのです。
蜂蜜の味、香り、色は、ミツバチが集める花によって違います。
ミツバチが蜂蜜を集めてくる花のことを蜜源と呼びます。
蜂蜜の入っているガラス瓶には、れんげやあかしあ、みかんにりんごと色々な花や果物の名前が書かれていますね。それらは、ミツバチが“主に集めた蜜源の名前”を表しているのです。
自然のたくさんあった昔には、れんげなられんげ、みかんならみかんの、純度の高い蜂蜜が豊富に採れました。
環境破壊が進むにつれ、蜜源となる植物が減少し、高純度の蜂蜜が採れる量は年々減っています。
ミツバチたちにとっても、採る蜂蜜の量が減るのは困るので、同じ時期に咲く複数の花の蜜を集めて量を確保しようとするのですが、そのよう
な蜜(百花蜂蜜と呼んでいます)も採蜜量が減ってきています。
どんな植物でも、花が咲き、蜜をふくのは1年に一度だけ。つまり、どんな蜂蜜も、1年に一度しか採る機会がありません。
その大事な機会に気温が低かったり長雨が続くと、ミツバチは充分活動できず、花の蜜を集められません。
また、ミツバチが蜜を集める前に強い雨風で花が落ちてしまうこともあります。
ひどいときには1滴も蜂蜜を採れないまま、シーズンを終える年もあるのです。
天候、気温、湿度、花つき、そして健康なミツバチ、全ての条件が整って初めて、おいしい天然蜂蜜ができあがります。
自然の条件は毎年違うため、同じ人が同じ場所で採った蜂蜜でも同じ味にはなりません。より厳密に言えば、巣箱一つひとつによって微妙に味が異なるのが、「天然蜂蜜」の特徴です。
世の中には、淡白な蜂蜜に花の香りをつけて販売されている蜂蜜もあります。しかし本物の「天然蜂蜜」は、みかんやりんごなど花の蜜だけを
集め、ミツバチによってつくりだされたものです。
まさに自然の恵み。唯一無二の商品です。
はちみのやの蜂蜜は、すべてがその「天然蜂蜜」。その年、その年で、最もよい状態のときに巣を絞って得られた蜂蜜を、そのまま瓶詰めしてお届けしています。
すべて在庫限りの販売となることをご理解いただければ幸いです。